【瀬戸内の滋味が味わいたい】讃岐食酒工房 ふるさと
【香川県らしい“食と酒”の在り処 / 讃岐食酒工房 ふるさと】
“香川県のものをいつも提供できるお店でありたい。 ふるさとに帰ってきたような想いでってゆんで。”
今年で創業 47年を迎える同店。和食の職人だった先代の父親が独立開業。
現在は2代目の北村忍さんがカウンターに立つ。
店を継いだきっかけは「親父に騙された。病気がちで店に立つのもしんどいから店を手伝って欲しいと連絡があり、心配で退職したが、いかんせんピンピンしていた。」と笑みを浮かべる北村さん。
そこから25年、父親の元で修行を積み、受け継いだこの場を守っている。
いわゆる「居酒屋」ではあるが、一般的なそれとはやや趣が異なる。
お客さん同士、お店の空気や時間を共有しても、互いの空間に干渉しすぎない活気と和やかさの混じった雰囲気が流れる。
各々の円満な食卓が軒を連ねているようだ。この稀有な雰囲気はいかにして生まれているのか?
「お客さんに“ほったらかし”という疎外感を与えたくないと思ってるんです。
一声一声は絶対にかける。
常連さんにしても、一見さんで来られるお客様にも。
楽しまないと、人と接するってことをね。」そういう、“あたたかさ”や“誠実さ”がお店の雰囲気に通じている。
カウンターで調理をおこなう北村さん。
せっかく香川県に来てるんだったら、
うまいものを食べて帰ってもらいたい。
地のものをもっともっと知ってもらいたい。
「ほんとにうまいからね。3大地鶏を超えるぐらい。」という“香川県産讃岐コーチン
骨付鳥”に、北村さんの“真摯さ”がうかがい知れる。
骨付鳥がブームになって久しい。
骨付鳥を目当てに県外から多くの観光客が訪れるようになると、扱いやすいブロイラー
(通常の鶏より短期間で育つように改良された若鶏の総称)をわざわざ“県産の地鶏”に
変える店はほぼないという。
それもそのはず、元は7軒あった生産所が 現在は1件のみ。
「香川県の消費量が少ないし県外にはあまり出ないので、いかんせん仕入れが高い。
コストが高く儲けも少ない。
でも地鶏の生産って本当に難しくて、生産者さんが
手塩にかけて育てて、工場の厳しい審査を通り、ここまで届いたもの。
それはほんと宝物のようにあつかう。
それをお客さんに食べて喜んで帰ってもらうっていうね。」
お店側の事情で妥協せず、正直に美味しいものを提供し続けられることはすごいことだ。
土地の魅力を紹介することにも一役買う。
北村さん、「ほんとは季節物の料理をたくさん紹介したかったけど、お客さんが来られた時になかったらいかんので」と定番の3品を紹介してくれた。
気配りの裏に非公開となった数々の“香川のうまいもの”。
自身の手でメニューを開き、その引き出しの豊富さを確認して欲しい。
【香川県産讃岐コーチン 骨付鳥】
高温・網焼きでじっくりと焼き上げる。地鶏の旨みが凝縮された逸品
【びんぐしの塩焼き】
瀬戸内海でしか獲れない珍しい魚。
プリッとした食感。繊細な脂の旨味と身の甘みが溢れる。
【ハマチの刺身】
上品な脂がたっぷりとのった、濃厚な味わい。
【店内】
全45席。カウンター席、テーブル席あり。
【店主の北村忍さん、奥さんの緑さん】
共にお店を営む緑さんについて、「私は感謝してます。親父とお袋が築き上げたもの、
他マイナスなことも全て。本来、自分と関係ないものを共有して一緒に働いてくれている。
男性にはできない雰囲気づくり、ママの雰囲気づくりはうまいと思う。」と北村さん。
カウンター越しに聞く、緑さんの奥ゆかしい微笑みに、同店が地元の名店としてありつづ
ける秘訣がかいまみえた。
讃岐食酒工房 ふるさと
TEL:087-821-1001(問い合わせ時間 / 10:00 ~ 12:00、15:30 ~)
営業時間:火~日、祝日、祝前日 : 17:00 ~ 23:00 売り切れ次第、閉店の可能性有り。
コロナウイルスの影響により、閉店時間が早まる可能性有り。 定休日:月(12/31,1/1)
席数:45 席
駐車場:なし
平均予算:夜 / 2001 ~ 3000 円
電子マネー:利用不可
クレジットカード:利用可(VISA /Mastercard/JCB)
WiFi:あり
喫煙:全席喫煙可
キャンセル規定:【コース予約の場合】
来店前日 11 時以降から、コース料金の 50%(1 名あたり)が発生。
コースの人数変更を当日におこなう場合、変更人数分の料理代が必要。
【感染症対策】
【入店時】お客様への取り組み:店内に消毒液設置
【従業員の安全衛生管理】マスク着用頻繁な手洗い
【店舗の衛生管理】換気設備の設置と換気備品 / 卓上設置物の消毒
住所:香川県高松市古馬場町 6-2
アクセス:国道 11 号線からライオン通りに入って徒歩約1分半